ペルー旅行7日目 ナスカ遊覧飛行 |
心地よい眠りから引きずり出されたのは、深夜2時頃だったろうか・・・。
激しい腹痛&胃痛で目が覚めた私。久しぶりの嫌な予感。そしてトイレに直行。 ・・・やっぱり下痢でした(T_T)ううう・・・。 前日の天ぷらの油にあたったのか、それとも気圧の変化が影響しているのか・・・。 せっかく高山病が治って気分爽快だったのに、一気にどん底に突き落とされた気分。 ひどい水下痢を繰り返し、そのままトイレにこもる事2時間。 日本から持ってきた正露丸を飲むも、全然効かない!私の愛用漢方ういろうも今回ばかりは 全く効果なし。体中のすべてを出しきってしまった感じでゲッソリ( ̄Δ ̄;) そして、そのまま朝を迎えてしまうのだった。。 7日目は私がとっても楽しみにしていたナスカの地上絵遊覧飛行。 しかし、こんな状態でかなりグッタリ、もう行きたくないモードでした。 でも!この機会を逃したらもう二度と行けないかもしれない!絶対見なきゃ!と なんとか体に鞭打って行ってきましたよ〜(><) この日は6時ホテル出発。朝食はおにぎり弁当が配られ、自由にバスの中で食べるという形。 もちろん私は一口も食べられずに、下痢の恐怖&胃痛と戦いながらバスに揺られていた。 ナスカ観光の基地は、リマから南へ308km走った砂漠地帯の中にポツンとあるイカという街。 この街にあるアエロコンドル社の小さな飛行場から地上絵遊覧飛行へ飛び立つ。 このナスカ遊覧飛行はアエロコンドル社の独占市場のため、競争相手がいない。 したがって、料金も高いし、態度もデカく、予定通り行かない事が多々あるらしい。 私たちは大丈夫だろうか・・と少し心配しつつ、バスは砂漠の中を4時間走り続けて やっとこさイカ空港へ到着した。 バスを降りる前にセスナ機に乗る順番を決めるあみだくじをした。 セスナ機の大きさは3種類あって、一番大きいのが12人乗り。次が6人乗り。 一番小さいのが4人乗り。私たちは6人乗りの飛行機に乗ることになった。 到着してすぐ、6人乗りと4人乗りのセスナが飛行準備完了しているということで あみだで決めた順番の早かった人達は、心の準備もできないまま飛び立っていきました(^^;) 私たちが乗るのは、この飛び立っていったセスナ。これが戻ってくるまで地上で待つ。 待っている間に、空港にあるミニ動物園でアエロコンドル社のシンボルでもある 本物のコンドルを見ました。初めて見たんですけど、すごく大きくて驚きました! サービス精神旺盛な彼(笑)、私たちに羽を広げて見せてくれたんですが、全長2mぐらい ありそうでした!迫力満点〜☆でもハゲ頭と首の周りの白いフカフカが可愛かった(笑) ちなみにコンドルって牛の肝臓や心臓を食べるらしいですよ。
コンドル以外にもリャマとアルパカがいた。具合が悪かったので写真撮ってくるの忘れたんですが ここにいたアルパカ、すっごい受け口で(爆)下の歯が異様に長く出てるの。猪木もビックリよ。 みんな口々に気持ち悪いだの怖いだのなんだかんだ言ってたら、クスコでヤギにオシッコされた 同じツアーの女の人が今度はツバを飛ばされました(爆)なんて不運な・・(笑) リャマやアルパカって臭いツバかけて敵を威嚇するんですって。 動物園の後は、地上絵関連のビデオを鑑賞。片言の日本語を話すおじさんが挨拶して ビデオをセットした。流れてきたのは『世界遺産』でした(爆) 日本のテレビ番組じゃん!いいのかよこれ〜!と口々にツッコミを入れながら ツアーのほとんどの人が日本で見たこの番組を再び見たのでした。 ビデオ鑑賞の後は自由時間。お土産屋さんに行ったり、テラスでお茶を飲んだり。 しかし私はトイレとお友達。ふふ・・・(涙) トイレで会った同じツアーのお姉さんと話していたら、彼女も深夜から下痢だったらしい。 他の方々もベンチでグッタリしている私を心配して話しかけてきてくれたのですが、 何人も朝がた下痢に悩まされたという人がいました。 前日の夕食は天ぷらかペルー料理を選べたのでどっちを食べたか聞いてみたけれど、 みんなバラバラ。ということは天ぷらの油が原因では無いのだろうか。 となると、やはり気圧の変化の影響か?4,000m近い高山から急に低地に降りてきたから 腸の動きがおかしくなったのかな?と話していたんですけど、本当のところどうなんでしょう? 誰かご存知の方がいらっしゃったら教えてください〜! さて、そんなこんなで1時間半後ぐらいにセスナが戻ってきた。 降りてきた人はみんな笑顔で、酔っている人もいないようだった。 機体のメンテナンス&燃料補給が行われた後、やっと私たちの乗る番。 不安定なお腹と胃痛をかかえつつ、乗り込む。普段は乗り物酔いなど絶対しない私だけれど 胃痛のために吐き気もしていたので、今回ばかりは酔い止めを飲んでおきました。 セスナ機にはめっぽう弱い母も(アメリカ旅行記参照)薬を飲んだけど大丈夫だろうか・・・。 様々な不安をいだきながら、いよいよ地上絵遊覧飛行スタート。。 今回は文章ばかりでスミマセン・・。体調不良で7日目の写真、ほとんど無いんです(´`;) 遊覧飛行中の写真はありますので、もう少しお付き合いください! ところで、ナスカの地上絵は皆さんご存知かとは思いますが一応説明しておきます。 果てしなく続くペルー南部の乾燥地帯にナスカの地上絵はある。 時はさかのぼるとこ2000年前、約800年間にわたって栄えたナスカ文化の時代。 彼らは900kuにもわたる広大な平原に、直線や幾何学模様、動物、魚、虫、植物などの 絵を描いた。これらは上空から見なければ分からないほどの巨大な大きさで 何のために描かれ、何を意味しているのか、多くの人々がその謎に魅せられ 宇宙人説や天文カレンダー説、宗教信仰説など・・様々な仮説が立てられている。 しかし実際に判った事は、ナスカの乾燥大地を覆う酸化した黒石をどけると現れる 白っぽい地面が地上絵のラインになっている事。 そして年間を通してほとんど雨の降らない気候が地上絵を現在まで残したという事。 また、付近から木のくいが発見されていることから、小さな絵を描き、くいを基準に 絵を拡大して完成させたのではないかと推測されている。 現在も様々な人がこの謎の解明に挑み続けているが、未だに解き明かされてはいない。 飛行機はイカ空港を出発して約20分ほどかけてナスカ平原に到達する。 飛行機の大きさによって遊覧時間は変わってくるのだが(馬力の差)6人乗りの場合は 全部で1時間10分程度。そのうち30分間ぐらい地上絵の上を、左右どちらの窓からも 見られるように8の字型に旋回する。 パイロットによっては操縦が荒かったり、日本語の説明が出来なかったりするけれど 私達は運良く、日本語の説明ができて(といっても「右見て、サル〜」とか言うだけだけど) 操縦の腕もいい人だったので、絵を見逃すこともなく、快適なフライトでした♪ 説明はヘッドフォンを通して聞く事が出来ます。ヘッドフォンしてないとプロペラや エンジンの音がうるさくて何にも聞こえませんからねー。 以下にいくつかの地上絵を紹介します。 普通の写真をスキャンしたものなのであまり画質が良くないですが、 上空から頑張って撮ってきたので見てやってくださいね!(^0^) 見やすいように多少処理を加えています。 |
* 丘の斜面に『宇宙人』 *
右手を上げたちょっとお茶目な『宇宙人』と 呼ばれる地上絵。大きさ約20m。 遊覧飛行で一番最初に見た地上絵で 肉眼で見えた時の感動は大きかったです! |
* ミラドール(観察やぐら)の右に『木』 *
パンアメリカン・ハイウェイ沿いにある ミラドールからも一部を見る事が出来る『木』。 この写真だと木が逆さに見えますね。 とても大きな絵です。 |
* 有名な『ハチドリ』 *
数ある地上絵の中でも最も保存状態の良い『ハチドリ』。 平らな丘の上に描かれていて、とてもハッキリ見る事が出来る。 大きさ約110m。長いくちばしが印象的。あと旅行記の背景に注目! 地上絵のハチドリ柄です(笑) |
* 巨大な『コンドル』 *
『ハチドリ』とちょっと似ている『コンドル』。 大きさが約136mもあって巨大な地上絵です! 大きく羽を広げて飛んでいる姿は力強く、雄大でした。 写真がちょっと薄いけど、見えるかな? |
* こちらも有名 尾の丸まった『サル』 *
これは知ってる方も多いのではないでしょうか。 四つんばいになって尻尾が渦を巻いている『サル』の地上絵です。 地上絵の中ではこれが一番好きかな(^▽^)♪ なんといっても尻尾がカワイイです☆ 大きさは90m。ちょっと薄くなってしまっている部分もありました。 |
* 結構リアルな『クモ』 *
こちらはちょっと気持ち悪い『クモ』の地上絵。 大きさ46m。納得のいかない名前の絵もある中で、これは大納得。 クモ以外の何者でもありませんね(笑)よく出来てます。 |
* 『木』のすぐ隣にある『手』 *
こちらもミラドールから見ることの出来る『手』。 なぜか『妖精』と呼ぶ人もいるようだ。 正直いって何の形だかよく分からないが 4本と5本の指らしきものがあるので『手』なのかな。 大きさは45m。『木』よりは小さい。 結構ハッキリ見る事が出来ました。 |
機体を斜めに傾けて地上絵の場所を教えてくれるパイロット。 それにあわせてカメラを構えて撮りまくり、肉眼でも堪能して・・みんな大喜び! 私もずっとテレビで見ていたあの地上絵を自分の目で確かめ、感じる事が出来たのが 嬉しくて、機内では腹痛も胃痛もどこかに飛んでいってしまったような感じでした。 もちろん乗り物酔いもせず、逆に機内に居た時のほうが調子いいぐらい(笑) でも、やっぱり母は酔って吐きそうになってました・・(^^;) 旋回はするも、グランドキャニオンほどは上下に揺れたりしなかったから大丈夫かと 思ったんだけど・・・。 酔い止めの効果なし!私は酔い止めなんか飲まなくても平気だったかも。 一時はホテルに残ろうかとも思ったぐらいでしたが、頑張って行って本当に良かった。 色々なところで、「地上絵はほとんど見えないから期待しないで行った方がいい」とか 「飛行機が飛ばなくなる時もある」とか聞いていたので、ちょっと不安だったけれど 私達は運良くほぼ予定通りにフライトでき、天気も良かったので想像以上に絵が綺麗に見えて 大満足でした!遥か2000年前の古代ナスカの人々の豊かな感性に触れられた気がします。 イカ空港に戻ってきて、そのまますぐバスに乗って昼食を取るレストランへ向かう。 バスに向かおうとした時、空港の外に人が沢山来ていることに気が付いた。 大きな垂れ幕(?)のようなものを持っていたり、車の上に登っている人もいて 一体何があるんだ?と思ったら、これからこの空港にペルーの大統領が来るのだという。 人の山をかきわけてバスに乗り込み飛行場の方を見てみると、大きなヘリが3台ほど 着陸していた。へ〜すごいなんて思って見ていたけど 「もしもうちょっと大統領の到着が早まってたら、私達のセスナ機は着陸出来ずに 上空をさまようことになってましたよ」と現地ガイドさんに言われました。 危機一髪!でもほんと運がいいな〜今回の旅は! まだ体調絶不調だったので昼食はアスパラ2本のみ。3時過ぎに出発、再びリマのホテルへ。 ホテルへ戻ったのは夜7時過ぎ。少し部屋で休んでからホテルのレストランで夕食を取る。 今日も日本食で、握りずしが出てきました。ペルーで寿司が出てくるとは・・・。 もちろん私はまだ一口も食べられず。そろそろ体力も尽きてきました・・・(_ _;) ところで、この日は実は帰国日だったんです。深夜の便に乗ります。 食後すぐにリマのホルヘ・チャベス空港へ向かう。とうとう帰国です。 |
1日目 成田→リマ | 2日目 リマ市内観光 | 3日目 クスコ市内観光 |
4日目 マチュピチュ遺跡観光 | 5日目 クスコ→プーノ高原列車 | 6日目 チチカカ湖・ウロス島観光 |
7日目 ナスカ遊覧飛行 | 8・9日目 リマ→成田 | ペルーのお土産 |
ペルー写真館NEW |