ペルー旅行5日目 クスコ→プーノ 豪華高原列車 |
5日目は1日かけてクスコからプーノへと高原列車にて移動。
マチュピチュへ行く時に乗った高原列車とは全く違って、こちらは超豪華☆☆ 車体はあの有名なオリエント社のものを使っているらしい。 7時頃ホテルを出発し、クスコのワンチャック駅へ向かう。 そうそう、ホテルを出発する時、入り口の前にまたポストカードを持ったお兄さんが。 今度はクスコ市内観光のサクサイワマンで撮っていた写真だ。 3日目の旅行記にも書いたけど、ポーズをとったりしたから私のカードがやたら沢山ある(笑) 写りもまあまあだったので、2枚だけ買いました。2枚だけ(笑)
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* 車両側面 * | * ホーム * | * インカクラス車内 * |
列車先頭の写真を撮りに行った後、自分達の車両に乗り込む。
絨毯張りの床にゴージャスなソファ、チューリップ型のランプが付いた壁に金色の荷物置き。 白いクロスのかかった大きなテーブルの上にはテーブルランプと薔薇の花(造花)が一輪。 豪華な車内にみんな大喜び!私もウキウキ気分で席に着きました。 この高原列車はクスコからプーノまでの385kmを結ぶディーゼル機関車で、4,000m級の山々の間を 約10時間かけてゆっくり進んでいきます。 プーノに到着するまでにシクアニ・ララヤ・フリアカの3駅で停車します。 今回は何故か急遽シクアニでの停車が無くなったので、最初の停車はララヤ駅。 ララヤ駅までは約3時間半〜4時間。のどかな山岳地方の景色を眺めながら列車は進む。 列車の最後尾には展望車があって、天井と側面には大きな窓がついている。 この車両の一番後ろは壁が無く柵が取り付けられているだけ。外の雰囲気を存分に味わえます。 あまりにも気持がいいので、同じツアーの人達と色々お話ししながらかなり長い時間 展望車にいた私です(^^)『世界の車窓から』みたいだったな〜☆ 上の写真はすべて展望車から撮った写真。 写真でも分かるように、日本のように線路の周りに柵なんてものは無く、 列車が走っていないときは線路を道路代わりにして歩く人々が沢山います。 しばらくは茶色っぽくて乾いた土地が続き、所々集落のような場所を通過した。 村に住む子供たちが列車を見ると走って出てきて、こっちに手を振ってくれる。 1日1本きりの列車、しかも毎日走っているわけでもないので珍しいんでしょうかね(^^) 一瞬の出会いだけれど、こういう現地の人達との出会いってすごく嬉しいです☆ 小学校らしき建物の横を通った時は校庭で遊んでいた子供たちが沢山出てきて みんなで「アディオース」と言いながら手を振ってくれました。
乾いた土地を抜けると、しだいに緑の山と川の流れる景色に変わっていく。 広い高原に清らかな川が流れ、高原ではリャマやアルパカ、牛などを放牧している。 そんな中何度も目にしたものがある。それは何かと言うと、「走る犬」である。 列車が走ってくるのを見ると、車体の横にピッタリつけて猛ダッシュするのです。 結構長い時間、列車と速さを競うように走り、力尽きるとトボトボと引き返していきました(笑) 犬たちものどかな高原で暮らしていると、自分より速く走るものがないから たまに通る列車を見ると興奮して走り出すんでしょうかね〜(^0^) 標高も高くなってくるにつれて、しだいに雪ぼうしをかぶった山々が見えてくるようになる。 民家もほとんど見られなくなり、人間の手の加わっていない広大な自然が広がる。 出発から3時間半ほどたってララヤ駅に到着した。
ララヤ駅はクスコとプーノの県境で、列車の行程中の最高地点標高4,313mにあります! 富士山が3,776m、それよりさらに600m以上も高い場所に平地があって列車が走っている・・・ なんだか信じられないですよね。列車の駅は4,000m前後までですが、 ペルーには6,000m級の山がゴロゴロ。列車の後ろに写っているカヌラナ山も6,420mです! 駅・・・といってもホームや改札などは一切なく、ただちょっと停車するといった感じ。 列車を降りた途端、肺が痛くなるほどの息苦しさを感じた。 クスコから1,000mも標高が高くなると、さすがに空気の薄さが半端ではない。 呼吸をするたびに、息が詰まりそうになる。頭もボーっとして体が重い。 駅では民芸品を売っている近くに住む人々が沢山いたけれど あまりにも苦しいので、早々に列車の中へ戻ってしまいました。 民芸品を売る人々に混じって、何か欲しそうに近寄ってくる子供たちが何人も居た。 1人の女の子に持っていた飴をあげたら、嬉しそうな顔をしていました。 小さな子供からおばあさんまで、皆必死に品物を売ろうとしている。 山岳地域、しかもこのような地方での暮らしはかなり厳しいものなのでしょう。 こうやってたまに通る列車の観光客向けに民芸品を作ってわずかな収入を得ているのですね。 10分ほどの停車の後、再び列車はプーノへ向けて走り出します。 出発後すぐに昼食タ〜イム☆豪華列車にふさわしく、前菜・メイン・デザートすべて3種類から 好きなものを選べます。前菜ではアスパラガスのスープ、メインはチキンのマッシュルームソース、 デザートは洋ナシとイチゴのタルトを頂きました。美味しかった☆ 食後、また展望車へ外の風にあたりに行きました。 ララヤ駅から1時間ほど走り高山地帯を抜けると、広大な野原が広がり山々が遠ざかっていった。 展望車から見える、果てしなく続くまっすぐな線路と澄み切った青い空。本当に素晴らしかった! 日ごろつまらない事で悩んでることがバカらしくなって、心が解放されるような気分でした。 つい時を忘れてこの景色をいつまでも眺めてしまいましたよ〜(^^*) 展望車では、オランダから友達と2人でペルーへ来たジャネットという女性と出会いました! 私達のツアーの話とか、今まで旅行した国の話とか、これからの予定などなど・・・ 同じ景色を眺めながら、しばらくの間片言の英語で会話をしました☆ 国も言葉も文化も違う人とこうして出会い、話す事が出来てすごく嬉しかったなぁ(^−^*) こういう体験も旅の醍醐味ですねー! そんな素晴らしい高原の景色を眺めながらさらに3時間ほど走ると、クスコを出てから初めての 大きな街に到着。ここが2度目の停車駅にもなっているフリアカの街だ。 さっきまでの絶景がウソのように、砂ボコリとゴミの舞う汚い街であった。 天気が悪かったのも加わり、まるでゴーストタウンのような雰囲気。 フリアカの街はこれでも商業活動の盛んな国際的交易地だそうです。 でも他の街や村とは違って、線路沿いの露店では民芸品はほとんどなく 自転車や中古のテレビ・ラジカセ・ステレオ・カメラ、ヘッドライトや工具、時計などなど・・ 電化製品を中心に様々な製品が売られていました。 フリアカの駅は鉄格子で二重にガードされていて、警官も何人か門を守っていた。 ちょっと降りてみようと思ったのに、列車の係員に「降りるな」と言われてしまった。 聞いた話によると、少し前までフリアカの街を通過する間は電気を消してカーテンを閉め 乗客はみな息を潜めて押し黙っていたという。 豪華な列車に乗っている金持ちをねたんで、石を投げたりする人々がいたからなのだそう。 今は手を振ってくる子供もいたりして、だいぶ安全にはなったように感じましたが 駅での警備はやはり厳しかったですね。 そしてフリアカから1時間半ほど走り、午後6時過ぎにようやくプーノへ到着した。 10時間の長旅を終え、私たちはバスで20分ほどのチチカカ湖にうかぶ離れ小島 エステベス島の上に建つ豪華ホテル「イスラエステベス」へ向かった。 船をイメージした白い建物で、プーノでは一番の高級ホテルらしい。 ついてすぐロビーでコカ茶のサービス。その後ホテルのレストランにて夕食。 チチカカ湖で捕れた新鮮なマス料理は美味しかったです☆ ここで飲んだキウイ・メロン・スイカのフルーツジュースも絶品でした〜♪
部屋に戻り、今日見た素晴らしい景色を思い浮かべながら眠りについた。 6日目はチチカカ湖に浮かぶウロス島の観光です! しかし、この先には思いがけないことが待ち受けていたのだった・・・。
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