ペルー旅行3日目 クスコ観光

3日目はいよいよインカ帝国の都、クスコへ!
まだ外が暗いうちにホテルで朝食を取り、バスにてホルヘ・チャベス空港へ向かった。
ロスからリマに来た時と同じ空港です。国内線も国際線も同じ場所にあります。
30分ほどで到着するが、チェックインをするために添乗員さんが中へ入り
私たちは全員バスの中で待たされた。何故か1時間以上もかかって、ようやく空港の中へ入る。
アエロコンチネンテの飛行機にて約1時間のフライトでクスコに到着。

クスコは標高3,400mの高地に位置し、11〜12世紀ごろに建設された。
かつては南北4000kmにもおよぶインカ帝国の都として栄えた街である。
クスコとはケチュア語で「へそ」を意味する。この都市にはインカ帝国内の
あらゆる地方から人々が集まり、まさに世界の中心地であった。しかし、16世紀になると
スペイン人の征服者達はクスコにも迫り、インカ帝国最後の王アタワルパは捕らえられ殺された。
王を失ったインカ帝国は一瞬にして崩壊する。
征服者たちは帝国の神殿や宮殿をことごとく破壊し、金銀を手当たりしだい略奪し
インカが築いた精巧緻密な石積みの上にスペイン風の教会や建物を建設していった。


* ホテル エルドラド・イン *
クスコの空港に到着すると、フォルクローレの演奏でお出迎え。
ここに着いてから、なんとなく頭がクラクラして息苦しい感じ。
空港の外に出ると私達の写真をバシャバシャ撮る人が何人かいた。
何撮ってやがるんだ!と思いながら(のちに理由が分かった。その話はまた後で・・)バスに乗り込み、数十分でホテルへ到着。
ロビーではコカ茶のサービスがあったので3杯も飲んでおいた。
コカ茶とは、その名の通りコカインの原料となるコカの葉を
用いたお茶。高山病予防によく効くらしい。ペルーでは日常的にみんな飲んでいるポピュラーなお茶です。
味は決して美味しくはないけれど、緑茶感覚で飲める感じ。
コカインの原料だからといってトリップしちゃったりはしません。 でも日本に持ち帰ったら捕まります。飲んでみたい方はペルーへ行ってね(笑)

コカ茶をとりあえずガブ飲みした後は、高山に慣れるために少し部屋で休憩を取る。
ここで高山病とその予防法について少し紹介します。
高山病とは標高3,000m以上の高地へ来ると空気が薄くなるため、酸欠状態になり
体内の細胞が水分を貯留することによって起こる障害。
頭痛・めまい・呼吸困難・下痢・腹痛などが主な症状。風邪の初期症状のようなものが
表れたりもする。これを予防するためには
 @ 宇宙遊泳のようにゆっくり行動し、絶対走らない。
 A お酒・タバコは控える。
 B 睡眠をよく取る。
 C 熱いお風呂には入らずぬるめのシャワーだけにする。できるならシャワーも控える。
 D 水分を沢山取り、新陳代謝をよくする。コカ茶を飲むと良い。
 E 高山病に対してあまり心配しすぎない。

これらのことに注意していれば大概は予防できるでしょう。
まあそれでもダメな時はありますけれども・・・(^^;)
高山病は体質によってかかりやすかったり、かかりにくかったりします。
自分がどっちの体質か調べる方法はなく、高地へ行ってみないと分かりません。
また症状の度合いも人それぞれのようです。

休憩後はホテルにて昼食を取る。
昼食ではみんな頭がボーっとしていたようで、めちゃくちゃシーンと静まり返ってました。
私も激しい睡魔に襲われて、今にも寝てしまいそうな状態でした。
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昼食後ホテルを出発してクスコ観光へ。まずは太陽の神殿(コリカンチャ)へ行く。
太陽の神殿はインカ時代の信仰の中心であった。当時は建物内部の壁が黄金に
覆われていたという。神殿中央の祭壇には黄金の太陽神が祀られ、代々の皇帝たちが
祈りを捧げていた。のちにスペインの征服者がこの神殿の土台の上にサント・ドミンゴ教会を
建立したが、1650年と1960年の2度にわたる大地震で大部分が崩れてしまった。
しかし、インカの土台の石積みはびくともしなかったという。
この土台は今でもひずみひとつ起こしていないというのだから凄い。

* 土台の上に立てられた教会 *

* びくともしない石積み *

* 入り口の台形が出口で逆さになってます *


太陽の神殿の前では民族衣装を着て
リャマやヤギの子供を連れた少女たちが
「しゃしんとってください」と日本語で連呼していた。 クスコにはそういう観光客向けのモデルのような
人達が結構いて、近寄ってきます。
撮らせて貰ったら1人1ソル〜2ソルぐらいを
チップとして渡します。
記念なので私も一緒に撮らせて貰いました☆
同じツアーの方々はソルを持ってない人が多くて
1ドルもあげてました。ちょっと勿体無いよね(笑)
それと抱いたヤギにオシッコされた人がいました(笑)かわいそーに・・。 あと右側の彼女!写真撮るのに余所見するなよ〜!( ̄_ ̄メ)


太陽の神殿(コリカンチャ)を後にし、「十二角の石」のある場所へ移動。
アトゥン・ルミヨク通りの片側、宗教美術博物館の石壁の中にあります。
この石はその名の通り12の角を持つ大きな石で、写真で見ても分かるように
隣り合ってる石はそれぞれ大きさ・角度も異なっているのにも関わらず
まさにカミソリの刃も通さないほどに隙間無くピッタリと積み上げられているのだ。
機械も無く、鉄さえも使われていなかった時代に、ここまでキッチリと揃える事が出来るとは・・。
インカの石積み技術にはつくづく驚かされますね!


十二角の石から歩いてアルマス広場へと出る。
アルマス広場はクスコの中心とも言える場所で周囲にはカテドラル(中央寺院)やレストラン
民芸品店などがあり、賑わっている。
インカ帝国の時代には、太陽の祭りや重要な儀式の行われていた神聖な場所であった。
カテドラルはインカ時代のピラコチャ神殿の跡に1550年から100年かけて建てられたものである。
中には入っていないので分からないけれど、祭壇や肖像画など素晴らしいものがあるそうだ。
まぁ、私はスペイン征服時代のものには興味ないけど・・・。
この広場で民芸品を売り歩いているおばさんから毛糸の帽子を3つ買いました。
これも後ほど「お土産コーナー」で紹介します☆とーても安かった!

* アルマス広場 *

* カテドラル *


中心街からバスに乗り、クスコ近郊にあるサクサイワマンの城塞へ。
クスコの街並みが一望できる高台にあり、標高がさらに高くなる。
サクサイワマンはインカ帝国第9代皇帝インカ・パチャクティが建設に着手し、
1日3万人の動員で約80年かけて造られたといわれる、 インカ時代に軍事拠点となった
300m以上にも続く広大な3層構造の石垣城塞である。
この城塞も、スペイン人が城塞の上部や塔などを破壊してしまったため、
現在は城壁も砦もごく下部のみしか残っていない。
この石垣の中には身長の3倍以上もあり、重さ360トンにも及ぶ巨石もある。
ぱっと聞いても「あ〜そ〜」と思われるかもしれないけれど、これはとんでもない事なのだ。
この周辺は石が無い地域で、石切場はここから何十キロも離れたところにある。
城塞を造っている石たちは一体どうやってこんな山の上まで運ばれてきたのだろうか。
当時は馬車も何も無い時代である。その時代にあんな巨石をどうやって運ぶのか・・。
いまだにこの事は謎につつまれているのだという。
またこの石垣も、カミソリの刃さえ通さないほどの完璧な接合技術であった。
そうそう、ここでも私達の写真を取り捲る人がいました。
陽気さにノせられて思わずポーズを取ってしまいました・・・(*^^;)

サクサイワマンの城塞


その後再びバスに乗り込み、タンボマチャイへ。
タンボマチャイとはインカ時代の水浴場といわれる場所。
サイフォンの原理というものを用い、低い場所から高い場所へと水を引き上げている。
石壁の間からは当時と変わらず、常に一定の量の水が流れつづけている。
しかしこの水、一体どこから引いてきているのか未だに不明なのだそうだ。
可能性のありそうなあらゆる川に色を流して、タンボマチャイへその水が流れてくるのを
待ってみたが、結局流れてこなかったという話を聞いた。
いや〜本当にインカの技術は神業的なものが多くて驚きの連続です!



ここでも道端に露店を出している人が沢山いて、おじさんと値切りバトルを繰り広げました(笑)
半額以下まで下げさせて大きな織物を購入☆これも詳しくは「お土産コーナー」にて(^^)

タンボマチャイをあとにし、周辺に住む田舎の家庭を訪問。
そこへ向かう途中に白いキリストの像が聳え立つ小高い丘へ立ち寄った。
その丘からはクスコの町が綺麗に一望できました。
ここでも民芸品の露店がいくつか出ていて、買い物欲に火がついた私達ツアー客は
キリスト像そっちのけでお買い物に没頭(笑)添乗員さん&現地ガイドさん苦笑い(笑)
値切りの仕方もみんなだんだん上手くなってきて、強引さが増してくる(笑)
私もおばさん達にまざって粘りの値切り交渉!楽しかったです(^^)
ここではシルバーのペンダントトップと素焼きの小物入れ、オカリナペンダントをゲット。
バスに戻ろうとした時、見覚えのある顔の人が大量のポストカードを手にバスに近寄ってきた。
持っているものを見ると、クスコのポストカードの中央に私達ツアー客が写っている。
あのクスコの空港でバシャバシャ撮っていた写真だ。
その写真をポストカードに貼って売りにきたのだった。
多少は予想していたけど、ちゃんと私達の観光ルート・時間を把握して売りにきてる事に驚いた。
写真うつりはあんまり気に入らなかったけど、記念だから1枚だけ買ってみました。
でも1枚1ドルって高いなぁ〜。

クスコの町を一望


田舎の家庭訪問では、家の中へ入れてもらって見学してきました。
簡素な日干し煉瓦の小さな家で、入り口をくぐると中は真っ暗でとても汚い。
電気もない狭い部屋にお爺さんと思われる人や子供が何人か座っていた。
床には「クイ」と呼ばれる食用ねずみが数匹チョロチョロ。
部屋の隅にはクイを飼育している場所があって、沢山いました。
フラッシュをたいて写真を撮ったけれど、ホコリが多くてそれに焦点があってしまった。
外では多くのリャマやアルパカを家畜として飼っている。
とてもじゃないけど、私は住めないと思った家でした。
高地の田舎に住む人々の暮らしはみんなこのように貧しいもののようです。
この家は旅行社と契約を結んでお金を貰い、それで見学させてくれているのだから、
まだ裕福な方かもしれませんね。でもかなり質素なことには間違いありません。
聞いた話によると、ペルーの電気代は日本の電気代と同じぐらいだそうです。
リマ在住の人でも平均月収6万程度なのに、高地に住む低収入の人々にそんなに高い電気代が
払えるわけがありません。だから、よっぽどの事がない限り、電気は使わないのだそう。
きびしい暮らしを目の当たりにして、ペルー国内での貧富の差の激しさを実感しました。
簡素な家 ホコリに焦点が・・ リャマ・アルパカ
クイ クイを持つ少女


ホテルに戻り少し休んだあと、近くのレストランにフォルクローレディナーショーへ行く。
このあたりから私は頭のクラクラがひどくなりだして、気分も悪くなってきた。
今頃症状が出るなんて・・やっぱり私は色んな神経が鈍いんだ・・(涙)と思いつつ
バイキング形式の豪華な食事を取ってきてみるも、気分が悪くて全然食べられず。
結局パイナップルジュースを注文してそれを飲んだだけでした。
そーそー、言い忘れていましたが、ペルーはフルーツジュースがめっちゃウマイです!
新鮮な果物をそのまま絞って出してくれるので、自然な甘味でグッド♪
そして値段も日本で飲んだら800円〜1000円はするであろうものも
たった1.5ドル〜2ドル(約180円〜240円)でたっぷり飲めます。
ペルーへ行ったら是非フルーツジュースを飲んでみて下さいね!

ところで、何も食べられなかった私でしたが、
フォルクローレのショーはとても良かったです!
ダンスと民族楽器による演奏があったんですが、
特にアンデス音楽の演奏が素晴らしかった。
ケーナやサンポーニャ、ロンタドールといった民族楽器で
様々な音楽を聴かせてくれました。
哀愁のある美しい音色のケーナ、風の通るような低い音がする
サンポーニャがとても印象的でした。
それから1人カッコいい人がいてちょっと嬉しかったです(笑)
黒々としたおじさん達に混じって一人だけきれいな顔立ちの人がいたんですよー♪ふふふ( ̄m ̄*)


そんなこんなで音楽によって癒された私は体調もだいぶ良くなって(単純だなー)
ホテルに帰り、明日に備えてさっさと床につきました。
4日目は私の一番の憧れの地、マチュピチュ遺跡観光です!!

1日目 成田→リマ 2日目 リマ市内観光 3日目 クスコ市内観光
4日目 マチュピチュ遺跡観光 5日目 クスコ→プーノ高原列車 6日目 チチカカ湖・ウロス島観光
7日目 ナスカ遊覧飛行 8・9日目 リマ→成田 ペルーのお土産
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