ペルー旅行2日目 リマ市内観光 |
前日の到着が深夜だったので、この日は午後からの市内観光。
宿泊したホテルは空港から車で約30分ほどのリマ市内の静かな住宅街にある ホテル ニューコルパック。こちらは日本人の方経営のホテルで フロントでもレストランでも日本人スタッフがいて、とても安心。 ペルー人のスタッフでも日本語が上手な人がいて、良かった。 午前中は長旅の疲れを癒すためにゆっくり寝て、午後から大型バスで観光へ出発。 ここでリマ市内の様子を少しお話します。 リマはペルーの首都で、現在人口約800万人あまり。 ペルーの人口の約3分の1が生活する、政治・経済の中心地である。 1535年1月18日インカ帝国を滅ぼしたスペイン人フランシスコ・ピサロが 中央寺院とピサロ邸の定礎式を行った地。 ピサロはこの町を当時のスペイン国王への敬意を表して「王侯の都」と名づけたが この町に流れているリマック川という川の名前が変化して「リマ」という名称が 住民の間に広まり、「リマ」と呼ばれるようになったそうだ。 空港近くや中心街周辺の街並みはとても汚い。 道路はきちんと舗装されていないものも多く、家は鉄骨剥き出しでゴミだらけ。 バスでしばらく走っていると、禿山の斜面にびっしりと小屋が建っているのが見えた。 今にも崩れそうな簡素で小さな小屋である。 これは、地方からリマへ出てきた人々が住んでいる家だそうだ。 こういった人達はきちんとした仕事も得られず、住む場所もないので 国有地である山の斜面に住み着くようになったという。 現在このように山の斜面のスラム街に住む人は200万人にものぼる。 |
* 山の斜面に小屋が沢山 * | * リマの街並み * |
リマの交通機関は車のみ。電車はありません。
街中には乗り合いバスやタクシーがものすごい数走っている。 走っている車2台に1台はバスかタクシーだと言っても過言ではないほどです。 バスには大型・中型・マイクロがあり、どれもこれも酷いポンコツ! 特にマイクロバスは絶対乗りたくないようなポンコツぶり。 まず日本では、あんな車走っているのを絶対見ませんね。 あちこちガムテープで止めてあって、ベコベコ。今にも車体がバラバラになりそう。 なんでこんなシロモノがバスとして運行できるのかというと ペルーでは1978年から車検が廃止され、ハンドル・エンジン・タイヤさえあれば 走ってよし!という事になっているからなのだ。 恐ろしい国だ・・・。 それからこのバス、バス停らしきものは無く、乗りたい人は適当な広い場所で待ち バスが来たら近づいて、乗り込む。降りる時も勝手にドアを開けて降りる。 この乗り降りは「飛び乗り、飛び降り」である(爆) 走っている車にしがみついて飛び乗り、走っている車から飛び降りているのを 私は何度となく目撃しました。さすがペルー人。 |
最初の観光は黄金博物館 MUSEO DE OROへ。
リマの中心から少し離れたモンテ・リマ地区にあり ミゲル・ムヒカ・ガーヨ氏が収蔵した品を展示している 個人博物館である。 館内は撮影禁止・カメラ持込不可なので、入り口で 写真を撮って、カメラはバスに置いて入場した。 ビッシリと中世紀時代の剣や銃、甲冑などが 飾られている1階の部屋を横切り、プレインカ時代の 黄金や銀、銅製品の展示されている地下部屋へ。 |
部屋には沢山の金製品がびっしりと飾られており、見る者を圧倒させる。
この時代の金は一般に知られている18金ではなく、14金で作られているため、 長い年月を経て輝きが鈍くなり、くすんだ感じに見える。 展示物には大きな黄金の仮面や儀式に使用した黄金のナイフ、杯、首飾り、イヤリング、 直径10cm以上もあるピアスもあり驚きです。耳がちぎれてしまいそう・・・。 また、様々な大きさの凝った細工の施された黄金の毛抜きも数多くあり、 当時の男性はヒゲをこれで抜いていたようです。 当時の人々の姿を再現したものが展示されていましたが、男性でもイヤリングや腕輪 鼻輪、アンクレット、首飾りなどなどを付けていてなかなかオシャレさん。 女性は今でいうレゲエ風?の細かいみつ編みをしていたりしていました。 その他、ミイラや手術した跡のある頭骸骨などもいくつも展示されていました。 2階の織物展示室は工事中のため見学できませんでした。残念。 この博物館にあるものはプレ・インカ時代の品で、インカ時代のものはほとんどない。 インカ時代の黄金製品は、スペイン軍がインカ帝国を征服した時にすべて溶かし 自国へ持ち帰ってしまったために、貴重な遺産が失われてしまったのだ。 この時代の素晴らしい黄金細工が残らず、永遠に失われてしまったのはとても悔しい。 博物館見学の後は、昼食タイム! ペルーで有名な炭焼きチキン料理のチェーン店『Norky's』へ。 皆さんご存知ないかもしれませんが、ペルーはチキンが美味しい事で有名なんですよ! ボリュームたっぷりジューシーなチキンが出されました。お好みでマヨネーズや ケチャップ、マスタードソース、ガーリックソースなどを付けて食べます。 これは、本当美味しかった!(^0^*) 食後にはアイスクリームが。これは日本には入ってきていない「ユックマ」という ペルーの野菜を使ったアイスで、不思議な味でした。 現地の方の話によると、カキとウニの中間っぽい味だと言っていましたが 私は両方嫌いなので、微妙です・・・(^^;) |
* ジューシーな炭焼きチキン * |
* ユックマのアイス * |
食後はリマの旧市街・新市街を訪ねる。
上でも少し触れましたが、征服者フランシスコ・ピサロがリマの中心にアルマス広場 (現マジョール広場)とカテドラル(中央寺院)を建設し、広場を中心に町を築いた。 これが旧市街である。今なお17世紀のコロニアル時代の雰囲気を残す街並みは ユネスコの世界遺産にも登録されている。 カテドラルや大統領官邸、リマ市役所などが広場を囲むようにして立ち並んでいる。 大統領官邸では赤と青の鮮やかな制服を着た衛兵が微動だにせず立っていた。 中に入る時間はありませんでしたが、カテドラルにはピサロの遺体が収められています。 この広場、とても人が多く賑やかですが、一番スリや泥棒が多いところでもある。 バスから降りてちょっと写真を撮っただけですぐ戻りました。 広場を少し離れたところにはバロック様式のサン・フランシスコ教会がある。 これは地下にカタクンブという埋葬場があり植民地時代には一般住民の墓として 使用されていた。 |
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* サン・フランシスコ教会 * |
旧市街を後にして、現在のリマの中心である新市街へ。
海岸沿いの高級住宅街の中にある繁華街、ミラフローレスである。 旧市街とはうって変わって、綺麗で落ち着きのある街並みである。 オシャレなレストランやショッピングセンター、高級ホテルなど近代的な建物が立ち並ぶ。 旧市街と比べて治安も比較的良いようだ。 でも、一国の首都の中心にしては華やかさに欠けている感じだったかな。 ミラフローレスにある愛の公園 El Parque de Amorに到着。 名前の通り、公園にはカップルだらけ。それはもうカップルカップルの嵐。 団体客の私たちは、かなりお邪魔虫って感じでした。 人目を気にせずチュッチュしている若者たちのすぐ近くを、腰を低くして通り 丘から太平洋を望む。リマの空はどんより曇っていたのであまり綺麗ではなかったけど。 公園の中央には恋人達が抱き合ってチューしている銅像がでーんと置かれています。 結構すごい銅像だよなぁ・・。 夜になるともっと恋人達が集まってきて、さらに盛り上がる(燃え上がる?)そうですよ。 |
* 愛の公園にある銅像 * |
* 公園から太平洋を望む * |
観光を終えた後は『ポコ・ア・ポコ』という日本人の方が経営しているお店へ。
民芸品や民族楽器、アルパカの製品、銀製品などなど何でも揃っています。 こちらでアルパカガーゼの絞り染めマフラーを買いました。 後ほど、お土産コーナーで紹介したいと思います(^ー^) ホテルへ戻って夕食を取る。 この日のメニューはペルーの代表的な料理のセビーチェ Cebiche。 ゼビーチェとは新鮮な白身魚、タコ、イカなどにレモン汁、玉葱、野菜、香辛料などを 混ぜ合わせて漬け込んだもの。香草の香りもする。 食べる前から多分私はダメだろうな〜とは思ってたけど、やっぱりダメでした・・。 マリネ系も嫌いな上、香草が大嫌いな私には、本当にもうめちゃくちゃダメでした。 口に入れた瞬間、申し訳ないけど吐き出してしまった・・(^^;) セビーチェの左にあるのはとうもろこし。これもすっぱい味がうつっていてダメでした。 右にあるのはニンジンに見えるけれど、これはイモです。結構美味しかった。 後ろにある黒っぽい飲み物は、チーチャモラーダという紫とうもろこしのドリンク。 確かにとうもろこしの味がした。美味しいかどうかは・・・う〜ん微妙。 |
白い飲み物は、こちらもペルーで代表的なお酒ピスコサワー。
ピスコとはブドウからできたホワイトブランデー。 そのピスコにレモン、卵白、ガムシロップを入れて混ぜ、 最後にシナモンをふりかけるとピスコサワーになる。 割とスッキリした味だけど、ちょっと独特の香りがあった。 後で知ったのだけれど、このお酒、アルコール度数40%以上もあるらしい。ごくごく飲まなくて良かった・・。 |
部屋に戻り、次の日の準備。いよいよ明日からはクスコ!
高山病にならないように祈りながら眠りについた・・・・。 |
1日目 成田→リマ | 2日目 リマ市内観光 | 3日目 クスコ市内観光 |
4日目 マチュピチュ遺跡観光 | 5日目 クスコ→プーノ高原列車 | 6日目 チチカカ湖・ウロス島観光 |
7日目 ナスカ遊覧飛行 | 8・9日目 リマ→成田 | ペルーのお土産 |
ペルー写真館NEW |